FXでは、持っているポジションを損切りすべきか、利益を確定させるべきかどうか、押し目でポジションを増すべきかどうかなどの悩みが、ときとして心理的ストレスを与えます。そして、これは他の投資にも言えることです。
人間、心理的に追い込まれ、心に迷いを生じると、心理的ストレスから早く解消されたいがために、判断を誤ることがあります。
テクニカル分析は、過去の為替レートの動きを元に確率・統計的な見地から、現在のレートが買われすぎなのか売られすぎなのかといった相場の過熱感を判断したり、今後の相場の行方を予測するものです。
そして、テクニカル分析を利用したFXトレードで重要なのは、その分析手法が本当に有効なのかどうかを過去のデータから検証することです。
『テクニカル分析は当たらない』とか、『ダマシが多すぎる』などという方は、おそらく、その使い方を間違えています。
たとえば、MACDとRSIを併用したトレードをしようと思い立ちます。そのとき、はじめにやるべきことは、過去の為替レートからそれが有効かどうかを検証することです。出てきた検証結果を眺め、どういう相場に強いのかを考え、どういうときにダマシが発生しやすいのかを考えます。そして、ダマシを少なくするためには、どう活用するのが最善かを考えるのです。
そうして、勝率が高まる方法を考えます。パラメーターを変えたり、こういうときはサインを信じないなどのフィルターを設け、できるだけダマシに引っかからない方法を導き出すのです。
こうして決めた自分なりのルールを実際のトレードに活用します。手法の有効性が確認されている、つまり根拠を持って相場に臨むので心理的ストレスは大幅に軽減することが出来ます。
高い確率で利益を上げられるサインが出たら機械的に売買し、心理的ストレスを和らげる、これがテクニカル分析を利用する大きなメリットではないかと思います。
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