FXで儲けを生む方法として、スワップ狙いの中長期投資と為替差益狙いの短中期投資が挙げられます。
FXは証拠金を担保として、ある通貨を借りて別な通貨を買う取引です。たとえば、50万円を証拠金として預けて豪ドル円を1万豪ドル買うとは、1豪ドル(AUD)=100円とすると、100万円を借りて1万ドルを買うと言うことです。
このとき、100万円を借りているのですから利息(金利)を支払う必要があります。日本円の政策金利は現在0.50%ですので、100万円借りるということは年間で5,000円の金利を支払う必要があります。そして、1万豪ドル買うのですが、今度は1万豪ドルを保有することで利息を受取ることができます。オーストラリアの政策金利が7.25%とすると年間で72,500円の利息を受取ることができます。
豪ドル円を買うということは、借りている通貨よりも買っている通貨のほうが金利が高いので、1年間保有すると『72,500円−5,000円=67,500円』の金利が手元に入ってくることになります。ただし、この場合、豪ドル円の為替レートが1年間変わらないものと仮定しています。
スワップ狙いのFXとは、低金利通貨を借りて高金利通貨に中長期投資することで、通貨間の金利差、つまりスワップ金利を受取る投資法です。レバレッジは低く設定し、目先の為替変動は気にせず、ゆったりとしたスタンスで臨みます。
FXの大きな魅力である為替差益。しかも、外貨預金や外貨MMFなどと異なり、FXは買うだけじゃなく売ることでも利益を得ることができます。例えば、現在、ドル円の為替レートが105円だと仮定します。このとき、110円に上昇すると予想するなら買うことになりますし、100円に下落すると予想するなら売ることができます。どちらも、予想通りに相場が変動するならそこで利益を得ることができます。
為替相場というのは、常に変動します。
ある一定のレンジ内を2〜3ヶ月間、上昇したり下降したりするレンジ相場もありますし、一気に10円以上、明確なトレンドを築いて上昇、または下降する相場もあります。また、大きく上昇や下降するときも、極端なサプライズ的要因がない限り、通常は振幅を繰り返しながらトレンドを描いていきます。
差益狙いのFXでは、スワップ狙いのFXとは異なり、持ったポジションを長期間ほったらかしと言うわけにはいきません。予想通りに相場が動いているときは、利食いする(利益を確定させる)場面を探さなくてはなりませんし、予想と反する方向へ相場が動いた場合には損切りをしなくてはなりません。
つまり、売買のポイントを探すわけですが、その一手法がテクニカル分析です。
また、あらかじめ損切りの設定をしますので、レバレッジは10〜20倍以上で臨むこともごく当たり前にあります。