前頁では、オシレーター系のテクニカル分析である、RSI、スローストキャスティクス、MACDの動きを米ドル円のチャートと照らし合わせてみました。
ここでは、ユーロ円のチャートを照らし合わせて見てみます。
下図は、ユーロ円の2005年6月〜2008年5月における為替チャート(ローソク足)と、RSI(9日)、スローストキャスティクス(42日)、MACD(EMA1=12日、EMA2=26日、シグナル=9日)を並べた図です。緑色は75日SMAとMACDの併用でプラス収支となった箇所、赤色はマイナス収支となった箇所、青色はレンジ相場に気づいてテクニカル分析なしでトレードをした箇所です。
RSIとスローストキャスティクスに注目してみてください。
なだらかなトレンドともみ合いが交互に発生する為替相場では、どのサインを信じていいのか非常に難しいことが分かるのではないでしょうか?
RSI、スローストキャスティクス、ともにMACDと併用する投資家が多いのですが、ダマシを完全に排除することは出来ません。そもそもMACDもオシレーター系のテクニカル分析であり、MACDでシグナルが発生するポイントでは、高確率でRSI、スローストキャスティクスでもシグナルが発生します。このため、わざわざ併用しなくても、MACDの癖さえ理解すればFXの勝率を向上させることは可能です。
しいて言えば、MACDよりもRSIやスローストキャスティクスのほうが早い段階でシグナルを発生させることが多いので、MACDラインが方向を転換してシグナルとクロスしそうな状況なら、RSIまたはスローストキャスティクスをチェックし、先手を打って有利な為替レートでトレードに参入するという手段はあります。
図中に、3つのテクニカル分析の主なシグナル発生ポイントを赤丸でマークし、それぞれのシグナル発生日を記しました。パラメーターの設定にもよりますが、ご覧のようにMACDよりRSIやスローストキャスティクスのほうが早くシグナルが発生することが多いのが分かります。
つまり、癖を理解すれば、こういったRSIやスローストキャスティクスのメリットを生かすことができ、併用案としての活路が見えてきます。
結論からいうと、あれもこれもとテクニカル分析を並べて為替相場を予想するのもいいですが、だからといってダマシが0になることもありませんし、勝率が上がると言うものでもありません。
いろいろなテクニカル分析を使用すると、迷いも生じるケースも多々あるので、常時使用するのは2〜3つの分析手法に絞り込んで、それらの使い方や癖などを理解した方がいい結果がでると思います。
なお、RSIやスローストキャスティクスをテクニカル分析として併用する場合、30%〜70%の範囲のシグナルを無視するのではなく、相場に応じて独自のフィルターをかけるのが適切であると、個人的に思います。興味のある方は、ぜひ、研究してみてください。
では次に、オシレーター系のテクニカル分析として、ここで紹介しなかったボリンジャーバンドについて説明したいと思います。
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