ボリンジャーバンドの活用できる局面

トレンドの中では要注意!ボリンジャーバンド

 では、早速、ドル円の為替チャートをもとに、ボリンジャーバンドについて解説したいと思います。
 通常、ボリンジャーバンドは相場の過熱感を読み取ることができ、±2σを外れたら売買のサインと受取ることが多いですが、下図では、±2σのほか±3σのラインも引いてみました。
 よく見てください。相場が上昇または下降している中では、±2σどころか±3σを外れてもトレンドが転換しない場合が多々あります。とくに、相場は上昇よりも下落のスピードのほうが速いため、−3σを下抜けたからといって安易に買いを入れたのでは、損をする可能性が高いです。ボリンジャーバンドが有効な局面というのは、なだらなな上昇または下降のなかで±2σを外れたときです。もちろん、±3σを外れるに越したことはありませんが、基本的には±2σで構いません。そして、ボリンジャーバンドが有効なときは、バンドの幅が狭まっています。
 相場が急変動したときは、バンドの幅が一気に広がりますので、ここでのサインは無視です。

 比較的安定した動きをするスイス円やユーロスイスなどの通過ペアに有効ですが、最近の為替相場はボラティリティが大きいため、注意が必要です。また、下図のドル円のように、条件さえ満たせば、どの通貨ペアでも高確率でサインを信頼できるので過熱感を感じる場面では時々チェックしてみるとよいでしょう。

 また、参考として、ボリンジャーバンドで大きく過熱感が現れる場所とMACDで大きく過熱感を感じる場所は必ずしも一致しないことを覚えておきましょう。

米ドル円 07年6月〜08年5月の為替チャートとボリンジャーバンド FX補習教室 menu