5日移動平均線と20日(または25日)移動平均線のクロスでトレードをしたのでは、FXでは勝てないことが分かりました。
では、移動平均線を利用して為替相場で稼ぐのは不可能か?というとそうでもありません。
FXでは、順張りでトレードするのが最もリスクが小さく、稼ぐ可能性が高いです。オシレーター系のテクニカル分析は過熱感を数値化し、逆張りで仕掛ける手法ですが、移動平均線やMACDといったトレンド系のテクニカル分析を活用した方が、FXでは効率よく稼ぐことができるのです。
※MACDはオシレーター系でもあります。
FX投資家は、売りから入るときは、より高い為替レートで売りたいし、買いから参入するときはより低い為替レートで買いたいものです。しかし、これに固執しすぎて、トレンドの転換点ジャストポイントを探るのを好む方が少なくありません。とくに、初心者ほど、この傾向が強い。
相場の転換点を常に探るのは、リスキー以外の何者でもありません。大きな利益を上げたいという意思から、このような行動に出るのでしょうが、考えを改めることをおすすめします。
リスクを低減させてトレードするには、素直にトレンドに乗るのが一番です。つまり、移動平均線で現在のトレンドを確認し、上昇トレンドなら買い場、下降トレンドなら売り場を探るのがベストであり、これこそが移動平均線の活用法ではないかと思います。そして、方向感がハッキリしない相場、もみ合い相場では、ポジションを持たずに様子見をするのが懸命です。
では、具体的に移動平均線を活用したトレードを紹介します。
短中期投資を前提として、75日移動平均線を活用します。
為替チャートが75日移動平均線より上方で推移するなら上昇トレンド、下方で推移するなら下降トレンドと判断し、売買のタイミングを探ります。
【売買ルール】
1. 上昇トレンドでローソク足が75日移動平均線を下から上に突き抜けて終値を迎えたとき、翌日の始値で買いポジションを建てる。
2. 上昇トレンドでローソク足が75日移動平均線に接近したが下抜けずに上昇して終値を迎えた場合、翌日の始値で買いポジションを建てる。
3. 買いポジションは、ローソク足の終値が75日移動平均線を下抜けた日の翌日の始値で決済する。
4. 下降トレンドでローソク足が75日移動平均線を上から下へ突き抜けて終値を迎えたとき、翌日の始値で売りポジションを建てる。
5. 下降トレンドでローソク足が75日移動平均線に接近したが上抜けずに下降して終値を迎えた場合、翌日の始値で売りポジションを建てる。
6. 売りポジションは、ローソク足の終値が75日移動平均線を上抜けた日の翌日の始値で決済する。
7. 75日移動平均線が方向転換したときや、為替チャートの方向感がなくなったとき(もみ合い相場)には、ポジションを建てずに様子見をする。
要は、上昇トレンドなら押し目買い、下降トレンドなら戻り売りを狙うということです。
では、早速、米ドル円(USD/JPY)、ユーロ円(EUR/JPY)で有効性を検証してみます。
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USD/JPY / |
EUR/JPY / |
GBP/JPY / |
AUD/JPY / |
EUR/USD / |
GBP/USD / |
0.3銭 | 0.6銭 | 1.1銭 | 0.7銭 | 0.5Pips | 1.2Pips |
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