NZドル円とテクニカル分析

高金利通貨で投資家から人気が高い

 ニュージーランドは資源国ですが、輸出は農作物が高い比率であり、カナダやオーストラリアのように原油価格の動向が為替相場に大きく影響することはありません。金利が高いことから投資家の資金が過剰に集中している傾向にあり、機関投資家の動向に為替レートが左右されやすい通貨です。このため、ニュージーランド財務省や中銀総裁からしばしばけん制されるコメントが発表されることもあります。
主要先進国のなかでは政策金利が高いことから、スワップ金利を狙った投資にも適しています。
 ただし、2006年には、一時1NZD=70円を割っており、長期的にNZドルを保有する場合は、レバレッジを低く設定しリスク管理に努めることを忘れてはいけません。また、貿易赤字、経常赤字が拡大しているため、赤字幅が今後も拡大するようであれば、注意が必要です。

【参考資料】 過去5年間のNZドル・円の為替チャート
  ※図をクリックすると拡大します


※上図はセントラル短資FXから引用

テクニカル解析でみるNZドル/円

 参考としてNZドル/円(NZD/JPY)をテクニカル分析で見てみましょう。

※上図はセントラル短資FX FXハイパーのハイパーチャートに一部加筆したものです

 利下げの余地はあるものの数字としては限定的になってきたこと、日本のGDPが大幅に悪化していることなどから、NZドル円は上昇トレンドを描き始めました。ただし、他通貨同様、円に対してどんどん上昇していくのは考えづらいところです。できれば48円付近まで下落したら買いを入れたいところですが、中・長期投資で臨むなら証拠金に余裕を持たせていることを前提に、1NZドル=50円を下回ったら買いでもいいかと思います。
 ただ、現在は豪ドルのほうが政策金利が高いため、そっちで攻めるのが旨みがあるように思います。【3月16日】

 為替差益を積極的に狙うならスプレッドの狭いFX会社を選ぶのが最善ですが、スワップ金利も高いなら言うことなしだと思いませんか?
 確かにスワップはオマケのような存在ですが、デイトレ主体のトレードではない限り、スワップ金利が高い会社を選択して損など無いのです。

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