ユーロの取引量は順調に増えつつあり、『第二の基軸通貨』とも呼ばれるようになりました。各国の外貨準備にも使われるようになり、いつの日か米ドルを抑えてユーロが基軸通貨として認められる日が来るかもしれません。2005年以降、対円、対米ドルで堅調に推移してきたユーロですが、2007年夏のサブプライムローン問題による世界同時株安以降、上昇がストップ、不安定な状態となっています。欧州の金融機関が抱える巨額のサブプライム関連証券化商品が市場から不安視され、株価同様、為替相場でも混乱が続いています。
13カ国が加盟しているユーロですが、ファンダメンタルズ解析を行ううえで重要な経済指標は、フランス、ドイツ、イタリア、スペインの4カ国と考えておけばよいと思います。なぜなら、この4カ国でユーロ圏GDPの大半を占めているからです。
また、ECB(欧州中央銀行)の金融政策には要注意です。ECBが発表する政策金利は、大きく為替相場を動かす要因ともなります。
【参考資料】 過去5年間のユーロ・円の為替チャート
※図をクリックすると拡大します
※上図はセントラル短資FXから引用
参考としてユーロ/円(EUR/JPY)をテクニカル分析で見てみましょう。
※上図は外為どっとコムFXステージのチャートから一部を切り抜きしたものです。
6月上旬に記録した安値を下旬に更に更新したユーロ/円。ただ、107円代は値ごろ感から買いによる下支えも強く、107円を割るのは容易ではなさそうです。
とくに、最近の米国経済指標は予想を下回ることが多く、米国の景気回復懸念が浮上し、ユーロが押し出される格好で上昇しています。このため、ユーロに対するプラス材料が出ているわけではないので、どんどん上昇すると考えるのは時期尚早。ECBトリシェ総裁もユーロ圏の財政危機に関する不安が払拭されたわけではない旨をつい最近発言していますし、ユーロドルの急激な上昇に対し、ファンダメンタルズを反映していないという要人発言も出ています。
また、世界のアナリストもユーロ円の113円代は“売り推奨”と言っているように、基本は高値になったところを戻り売りするのが低リスク。チャートを見ても113円代は上値が重いので、ここは戻り売り狙い。ただ、下値も堅そうなので、状況を見ながら107円台では買いを入れてみたいところです。【7月11日】
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