MACDで儲けるために|FX補習教室

特徴を理解すれば、活用の価値があるMACD

 さて、今まで米ドル円とユーロ円の過去のチャートをもとに、MACDのデメリットやメリットを考えてきました。
 ここで、MACDを活用してFXで稼ぐためのポイントをまとめます。  

順張りを基本とする

 FXで安定して稼ぐためのコツは、順張りをすることです。このため、75日SMA(移動平均線)を併用して現在のトレンドを把握し、上昇または下降トレンドの中にあるなら、順張りのシグナルで為替相場に入ることに徹するようにしましょう。

過熱感があるところでは利益確定

 トレンドの中にあっても、MACDの過熱感が感じられる局面でシグナルが発生した場合は、利益を確定したほうが、結果として利益を損なわないケースが少なくありません。
 一端様子見をして、再度シグナルが現れたら相場に戻るスタンスでも良いのではないかと思います。

もみ合い相場には無理に参入しない

 MACDはもみ合い相場に弱いという弱点があります。このため、大きなトレンドの中で発生したもみ合いの中では、シグナルを無視したほうがいいと思われます。また、1日に1.5円以上の上下を多く繰り返すような場面では、無理に参入せず相場が落ち着くのを待つのが得策です。

なだらかなトレンドも適さない

 MACDはトレンドに強いというのが一般常識ですが、正解ではありません。なだらかなトレンドのなかでは、わずかな変動に対しても反応し、頻繁にゴールデンクロスとデッドクロスが現れます。こういうときは、MACDとシグナルの交差角が緩いので、無視して様子見をしましょう。

急激な相場変動には要注意

 MACDはシグナルが発生するまでに、多少なりとも時間がかかります。とくに急激に相場が変動するような局面には適しません。このため、相場が落ちついてから仕掛けるか、調整局面を迎えた後に参入するのが効果的です。
 また、クロス円の通貨ペアにおいては、為替相場は上昇よりも下落するときのスピードが速いという特徴があります。このため、上昇トレンド中であっても1日に2円以上下落した場合は、即、ポジションを手放すのがよいかと思います。とくに、米ドル円やユーロ円が1日に2円以上下落するということは、必ずなんらかの大きな要因があります。この流れは翌日以降も引き継ぐ可能性が高く、絶対にポジションを手放すようにしましょう。

0ライン付近でのクロスに要注意

 一部の書籍では、MACDは0ラインより上のデッドクロスで“売り”、0ラインより下のゴールデンクロスで“買い”と書いているものが少なくありません。しかし、MACDの性質上、0ラインより上方で“MACD”と“シグナル”が推移している場合は上昇トレンドを意味し、反対に下方で推移している場合は下降トレンドを意味します。このため、トレンドが発生している中では、0ライン付近でのクロスは押し目買い、戻り売りのチャンスが多く存在します。
 明確なトレンドにあるなら、ぜひ、チャンスを生かしましょう

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